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はじめに言っておきます。
私は『RADWIMPS』の大ファンです。
なので、平均的な評価はこの作品では出来ないかもしれない。
それでも、書きたいので書かせていただきます!!
「最後の夏、世界にしがみつくように、恋をした」
「もっとも純粋で痛切なラブストーリー」
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トイレのピエタ:あらすじ
園田宏は窓ふきのバイトをしている。
『今日は風が強いなぁ』
ビルの屋上から下の歩道に向かい涎をたらし、風の強さを確かめる。
窓ふきを『まるで虫ですよね』そう彼は言った、そこには特に意味もなくそれ以下でもそれ以上でもない。
彼の世界はただ通り過ぎるだけ・・
ある日宏は仕事中に倒れる、そのまま緊急搬送。
病院からは、家族を連れてくるように言われ、遠方の両親には頼めない。
そこで、偶然出会ったさつきに姉役として声をかけた
『私の個展どうだった?』
前回会った時個展に誘われていた、さつきと宏は同じ美大で絵を学んだ中だ。
そんなさつきが個展を開いていて、自分は虫。
とても見る気になれない。一度足は運んだが、入り口でかえってきてしまっていた。
『よかったよ』
ひろしが言えたのはそれだけ、そんな感情もない言葉にさつきは苛立ち帰ってしまう。
『制服破れたんですけど、弁償してもらえますか』
そんな時、怒鳴るような声が、病院のロビーで響く。
女子高生とサラリーマン風な男性が口論をしてる。
周りは見て見ぬふり、ひろしはそんな女子高生に苛立ちを感じた。
『制服いくら?』
ひろしは一万という女子高生に千円札を渡し、連れていく。
『今から俺の妹ね』
そういうと診察室に連れて行った。
『居に悪性の腫瘍が出来ています。何もしなければ3か月ぐらいしかもちません』
そう言い放つ医者、【死】というものに直面し、どうすればいいかわからない宏。
そんな宏に女子高生の宮田真衣は『一緒に死んじゃおっか』というのであった・・・
キャスト
園田宏-野田洋次郎
出典:[ロッキング・オンの音楽情報サイト]
元美大生で現在窓ふきのバイトをしている青年。急に余命3ヶ月の宣告を受ける。
バンド『RADWIMPS』の野田洋次郎さんです。
今回この映画が初演技・初主演だったんですよね。
ですが、映画の中の宏はまさに洋二郎さんそのもの
(知り合いではないので詳しくはわかりませんが。ファンとしての感想です。)
現在も日本国内だけに留まらず、活躍されているアーティストです。
宮田真衣-杉咲花
出典:[エキサイトニュース(1/2)]
いつもなにかにイライラしてる雰囲気を持つ女子高生。
どこか影のある思春期な女子高生を演じた杉咲花さん。
普段の顔はすごくおとなしいイメージの強い女優さんですが、一度カメラが回りだすと豹変。
彼女の中の何かが爆発したように演技に入ります。
そんな彼女の事を洋二郎さんは、
『役者ってこういう職業だということを教えてもらったし、撮影中はただただ真衣でした。』
と語っています。
横田亨-リリー・フランキー
出典:[cinemacafe.net]
宏の病室のお隣さん。彼も癌で入院している。
リリー・フランキーさんの演じる役は、とても癌患者だとは思えないくらい素直に生きているおじさんです。
嫌なやつなのに憎めないような、すごく独特の役柄を演じていて素晴らしい。
彼がいるから主演のお二人がなにかに逆らうような演技が生きています!
園田智恵-大竹しのぶ
出典:[goo ニュース]
宏の母親。
日本が誇る大女優!
大竹しのぶさんはRADWIMPSの大ファンで洋二郎さんとは、ほかにもラジオや音楽での共演を果たしています。
この映画にはオファーを快諾し、友情出演として宏の母親役で共演を果たしています。
橋本拓人-澤田陸
出典:[goo ニュース]
小児科フロアの『院内学級』にいる少年。なにかと宏を気遣ってくれる。
彼はこの映画の中で苦しい表情は一切ありません、いつも笑顔で待っていて宏を救ってくれています。
そんな少年の役柄を演じたのが澤田陸君。
難しい役なのにこうも見入ってしまう、彼のような子役を見るといい意味でトリハダがたちますね。
橋本敬子-宮沢りえ
出典:[映画.com]
拓人の母親。
宮沢りえさんも『RADWIMPS』のファン、ライブにも足を運んでいます。
洋二郎さん曰く『まっすぐで邪で、運命から逃げない人』との事です。
制作スタッフ
監督・脚本・原作:松永大司
原案:手塚治虫
主題歌:RADWIMPS「ピクニック」(ユニバーサル ミュージック)
製作:高橋敏弘/巖本博/和田倉和利/善木準二/岡田哲/小川昭/清水英明
エグゼクティブプロデューサー:吉田剛/江守徹
プロデューサー:小川真司/甘木モリオ
音楽:茂野雅道
撮影:池内義浩
美術:愛甲悦子
作画:林田裕至
照明:原由巳
録音:橋本泰夫
編集:宮島竜治(J.S.E.)
助監督:片島章三
プロダクションマネージャー:梶川信幸
キャスティング:杉野剛
ポストプロダクションスーパーバイザー:大屋哲男
装飾:岩間洋
スタイリスト:荒木里江
ヘアメイク:須田理恵
音響効果:朝倉三紀子
スチール:太田好治
製作:「トイレのピエタ」製作委員会
(松竹/巌本金属/シネバザール/voque ting/夢番地/ブリッジヘッド/SPACE SHOWER TV)
制作:シネバザール/ブリッジヘッド
配給:松竹メディア事業部
宣伝:オデュッセイア/ブラウニー
特別協賛:UNIVERSAL MUSIC LLC
音楽
この映画の主題歌はRADWIMPSの『ピクニック』という主題歌です。
以下歌詞のリンクを記載します。
さらに野田洋次郎さんのコメントはこちらです。以下引用
監督とは撮影の一年ほど前から、二人で色んな話をさせてもらいました。主題歌の話もそんな中で頂いたものです。撮影中に思ったこと、心が動いた瞬間、その断片をケータイや台本にメモってはいましたが、何よりも僕の中に深くこのピエタの世界、真衣、そして死が積み上がっていくのを感じました。それは抗いようもなく、日々刻々と大きくなっていったのです。
撮影の最終日に、打ち上げで一曲唄ってもらえませんかというお話をプロデューサーからされ、了解しました。せっかくならスタッフ、共演者の皆さんに感謝を伝えたい、そしてその頃には僕の中のほぼすべてを支配していたこの『トイレのピエタ』の世界をひとつ残らず形に残しておきたいと思ったのです。撮影後の数日間、それは苦しくも幸せな時間でした。宏が絵を描いたように、僕は歌を唄う。
自分だけが知る輝きと光があったとしたら、それを遺したい。死にぶつかって、真衣に出会って、そのあまりにも尊くて汚れのないものを前に、僕も宏も同じことを思ったんだと思います。この曲を遺せたことを幸せに思います。
さぁ、こうして野田洋次郎さんはピクニックという曲を書き上げ、主題歌にもなるのですが。
この曲は、最後の夏を経験した宏(野田洋次郎)の曲です。
あくまで、RADWIMPSの楽曲なのですが一言一句、歌詞は宏が書き上げ、曲に起こした作品だと私は思います。
野田洋二郎さんは、何かで書かれていました。(何に書かれていたかは、思い出せません(汗 )
この夏はたくさんの青(藍)がありました。
印象に残っているのは、プールと空の色が反射して真衣の瞳に移りこんだ(あお)
この夏、確かに野田洋次郎さんの中に宏が生きていました。それは真衣も同じです。
演じたわけではなく、この夏生まれ、そして去っていった魂があったのです。
感想
さてここまで、あまり深く掘り下げて作品を説明しませんでしたが、ここから個人的な感想を!
以下ネタバレ含みます。
まずこの作品手塚治虫さんのある走り書きから生まれた作品なんですよね。
今となっては、書きたかった作品とは違うかもしれません。
なので、そこにはあまり触れず、オリジナル作品として観た方がより楽しめますね。
生きる事と死ぬという事。
それはあまりに突然で、悲しい物語をこの作品は描いています。
キャッチコピーには恋愛・ラブ・ストーリーをメインに持ってきていますが、
この作品にとっては些細な事です。
この夏生まれ、勢いだけで生き抜く青年と少女。
誰にも追いつけないスピードでどこまでも駆け抜け・・
そして消えてしまいました。
人は簡単にいなくなる。
人は簡単には死ねない。
その矛盾した残酷さをストーリーの中で皆が考え、発言しています。
胃癌になり闘病生活を送りながら、恋愛を深めていくようなシーンはこの作品にはありません。
一番宏が宏らしく生きていたのは最後のビデオカメラの映像の中でした。
初めのシーンの無気力な自分を虫と言っていた宏ではなく。
好きな人を題材に、自分の好きな空間で、好きな絵を描く。
その後は消えてしまう・・・
そんな宏を最後まで見届けた、真衣と横田さん
そしてこの映画を見たあなたはいったい何を感じるのでしょうか。
私は野田洋次郎さんが好きです。
ですがこの作品には、野田洋次郎ではなく宏が生きています。
ミュージシャンが主演している映画・・
それだけで見てないあなたに送りたい映画です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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