出典:https://www.uenotakumi.com/entry/2017/11/17/205152
2009年公開のインド映画。
スーティーブン・スピルバーグ監督が絶賛し、ブラット・ピットも「心震えた」とコメントしている、世界が注目するインド映画です。
近年日本ではインド映画の劇場公開本数が急増し、第2インド映画ブームの到来と言われていますが、その火付け役とも言えるのが、何を隠そうこの「きっと、うまくいく」。
友情、ロマンス、コメディー、ミステリー、歌に踊り…。
これでもかというほど、エンターテインメント要素満載ながら、完成度の高い脚本でこれまでインド映画に馴染みがなかった人にも親しみやすい物語に仕上がっています。
第2インド映画ブーム到来の今、「きっと、うまくいく」を見ずして、インド映画は語れません!
すべての映画好きに見てほしい作品です。
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あらすじ
舞台は現代インド。離陸直前の機内。
物語は、ナレーション役ファルハーンに1本の電話がかかってくるところから始まります。
「ランチョーに会いたいなら、8時にICE工大へ来い」
ファルハーンは急遽旅行をキャンセルし、大学時代からの親友ラージュ―と共に母校ICE工大へ駆けつけます。
しかしそこに居たのは電話をかけてきた張本人、嫌味な同窓生チャトゥルだけ。
「10年前の今日9月5日を覚えているか?」
10年前の9月5日、ランチョーに対し、己の成績至上主義的生き方の正しさを認めさせたいチャトゥルは10年後どちらが人生の勝組か勝負しようと言いだしたのでした。
自分の勝利をなんとしてでも認めさせたいチャトゥル。
その執念のおかげか、5年間消息を絶っていたランチョーがインド北西部の都市シムラにいることを突き止めたのでした。
ファルハーンたちは車を走らせ、シムラへと旅に出ます。
道中、ファルハーンはランチョーやラージューと過ごした大学時代を思い出します。
ルームメイトのランチョー・シャマルダース・チャンチャルは名前も中身も変わった人物でした。
チャトゥル同様、成績至上主義の学生、教授陣ばかりの中で、ランチョーは純粋に工学を学問として楽しむ姿勢を貫きます。
初めは他の学生と同じようだったファルハーンとラジョーも、ランチョーと過ごすにつれ、両親や教授陣の意思に唯々諾々と従う優等生をやめ、徐々に自らの意思と自らの足で自分の人生を歩みだします。
そのせいでウイルス学長の恨みを買い、ランチョー、ファルハーン、ラージューの3人はことあるごとに執拗なパワハラを受けますが、そのたびにランチョーの説く「アール・イズ・ウェル(うまーく、いーく)」のおまじないと持ち前のポジティブさで、窮地をうまく切り抜けていきます。
大学時代、何をするにも一緒だった親友、ランチョー。
楽しかった思い出が昨日のことのようにファルハーンの脳裏に蘇ります。
インド北西部にある高原都市シムラ。
インド有数の避暑地でイギリス統治時代のコロニアル建築と伝統的な木造建築が残る観光名所でもあります。
珍しい名前の甲斐あって、3人は難なく町の名士「チャンチャル」家を見つけ出します。
5年間も行方知れずのランチョーにやっと会える。
3人は意気揚々と高台に建つ豪邸への足を進めますが…
果たして3人はランチョーに会えるのでしょうか?
なぜ、ランチョーは2人の前から姿を消したのでしょうか?
現在の旅と学生時代の思い出が交錯し、知られざるランチョ―の秘密が徐々に明らかになっていくロードムービー。
キャスト・スタッフ
ランチョルダース・S・チャンチャル:アーミル・カーン
出典:http://morikicompany.hatenablog.com/entry/2016/05/23/232158
インド映画界が誇るスター俳優兼プロデューサー。社会活動家としても知られ、TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出されたことも。入念な役作りで知られ、体を絞り一日4Lの水を飲むことで、「きっと、うまくいく」撮影時44才ながら大学生役を違和感なく演じています。
ファラン・クレイシー:R・マドハヴァン
出典:http://goodarting.hateblo.jp/entry/2016/06/15/105851
「Is Raat Ki Subah Nahin (English: No End to This Night)」で映画デビューし、「きっと、うまくいく」撮影時は37歳。インド映画で使用される主要7言語をすべて話せる、数少ない俳優。
ラージュー・ラストーギー:シャルマン・ジョシ
出典:https://ameblo.jp/ei-gataro-movie-cradle/entry-11541093052.html
「Godmother」(1999)で映画デビューし、「きっと、うまくいく」撮影時は30歳。本作でインド映画界のアカデミー賞といわれる2010年の国際インド映画アカデミー賞(IIFA Awards)で助演男優賞を受賞しています。
ピア・サハスラブッデー:カリーナ・カプール
出典:http://blog.livedoor.jp/outofblue/archives/4519019.html
祖父、両親、姉も俳優という芸能一家に生まれた女優。2000年に映画デビューし、2007年の「Jab We Met」で人気女優の仲間入りを果たしました。日本公開作品では「DON 過去を消された男」、「ラ・ワン」にも出演。
「アール・イズ・ウェル」
出典:http://jiik.jp/articles/Kqx03
不安を克服したいとき、ランチョーはことあるごとにおまじないのごとく「アール・イズ・ウェル」と唱え、ピンチを切り抜けます。
映画だからうまくいくと言ってしまえば元も子もないのですが、「アール・イズ・ウェル」は決して、ただ能天気な言葉ではありません。
映画の中で、「アール・イズ・ウェル」の効能に否定的なラージュ―は言います。
「それで、困難が去るとでも?」
それに対して、ランチョーはこう答えます。
「困難を無視する勇気がでるんだ」
不幸や不条理を嘆いても、またそんな状況を変えたくて祈っても、自分の望む通りに現実が変わることはありません。
しかし、困難を受け止める自分の感情だけは、自分の力でどうにでも変えられます。
状況を少しでも冷静に受け止められれば、解決策も見えてくることもあるはずです。
ランチョーのおまじないで、3時間の映画を観終わったころには、自然と前向きな気持ちになっていること間違いなしです。
感想
出典:https://matome.naver.jp/odai/2136927653405317201
他のサイトでも言われているように、理にかなった綿密なプロットもこの映画の魅力です。
さりげなく張られた伏線は、映画の後半で巧みに回収されていきます。
3時間という長編にも関わらす、あきることなく見ていられるのはこういった展開のうまさにほかなりません。
しかし、この映画の最大の魅力はところにあるのではないかと思えて仕方ありません。
言葉が足らず、未だにうまく言い表せないのですが、映画という枠にとらわれず「物語の重要性」や「物語の存在意義」のようなものを体現している作品だと思います。
少しでも気になったら、とにかく一度見てほしい映画です。
最後までお付合いいただきありがとうございました。
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