出展:[ガールズちゃんねる]

『許されざる者』『マディソン郡の橋』『スペース カウボーイ』などのヒット作品を生み出してきたクリント・イーストウッド監督によるサスペンスストーリーです。

ひとつの殺人事件を通して、幼馴染の3人の男性の運命を描いています。

クリント・イーストウッドと言えば、近年では『硫黄島からの手紙』などで日本でも話題となりました。

ハリウッドを代表する俳優としても有名であったクリント・イーストウッドですが、本作品が公開された当時でなんと73歳!

還暦を過ぎても尚、現役の監督として活動されていらっしゃいます。

クリント・イーストウッド監督作品というブランドに負けず劣らず、本作品ではそれぞれに交わる嘘や疑いが思わぬ方向へと発展させてしまう、という描写が高く評価されました。

第76回アカデミー賞で作品賞を始めとした6部門にノミネートされています。

また、俳優陣も豪華且つ実力派たちが勢ぞろいしています。

メインキャストの幼馴染の男性3人を、『アイ・アム・サム』のショーン・ペン、『ショーシャンクの空に』のティム・ロビンス、『フット・ルース』のケヴィン・ベーコン。

ショーン・ペンは本作品で主演男優賞、ティム・ロビンスは助演男優賞をそれぞれ獲得しています。

話題となった作品ですので、一度ご覧になられてはいかかでしょうか。

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あらすじ

ボストンの小さな町、イーストバッキンガム。

ジミーとデイヴ、そしてショーンの3人は少年時代を共に過ごした幼馴染である。

11歳のとある日、乾きかけのセメントに3人が名前を刻み込むと、警察と名乗る男に注意を受けてしまう。

男は3人を威嚇し車へ乗るよう指示したが、デイヴだけを乗せて出発してしまった。

実は、男は警察を偽ってデイヴを誘拐したのだった。

この事件を境に、3人は離れ離れになってしまう。

25年後、ジミーは雑貨店を営み、デイヴは家族と共に平凡な毎日を過ごし、ショーンは刑事になっていた。

そんなある日、ジミーの愛娘が遺体となって発見される。

何の因果か、殺人課の刑事となっていたショーンがその事件の担当となり、2人は再会することとなる。

同じくデイヴも、この事件をきっかけにジミーと友達に戻ることができ、事情聴取でショーンと再会する。

ジミーは最愛の娘を亡くした悲しみ、怒りで、自らの手で娘の復讐を果たすべく、独自に聞き込み調査を始める。

そこで浮かんでくる容疑者、謎、彼らの運命は一体・・・。

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キャスト

ジミー・マーカム:ショーン・ペン

出展:[KISCH PAPER]

少年時代から悪さばかりしていたジミーだが、過去に一度刑務所入りをしてからは足を洗い、現在は雑貨店を経営している。

最愛の娘であるケイティを溺愛していたが、突然何者かによって殺されてしまった。

悲しみと怒りで涙を流していたジミーであったが、ケイティの亡骸を前に自らの手で復習をする決心をする。

独自に聞き込み調査を開始し、ある情報を得る。

 

デイヴ・ボイル:ティム・ロビンス

出展:[映画レビューとかのブログ]

11歳の頃、4日間誘拐され性的暴行を受けた過去を持つデイヴだが、現在は妻と息子と平凡な毎日を送っている。

しかし、ある日の深夜、デイヴは手が腫れて血まみれの状態で帰宅してくる。

「強盗に襲われて反撃した。」と話すデイヴは、興奮状態で妻に助けを求める。

その翌日、ケイティの死体が発見される。

デイヴは会話も支離滅裂になるなど、次第に様子がおかしくなってしまい、自分で自分が分からないことに頭を悩ませる。

ショーン・ディバイン:ケヴィン・ベーコン

出展:[今日もうたたね]

刑事となったショーンは、出て行った妻の帰りをひたすらに待ち、妻からの無言電話に話しかける毎日を送っていた。

ケイティの事件を切欠に、疎遠となっていたジミーやデイヴと再会することになる。

犯人を捜索していく中で浮彫になっていく真実に、ショーンは鋭い視線を向ける。

ホワイティ・パワーズ:ローレンス・フィッシュバーン

出展:[Addict allcinema]

ショーンの相棒の刑事。

仲が良いわけではないが一応幼馴染ということで、ショーンがジミーやデイヴを庇っているように感じている。

セレステ・ボイル:マーシャ・ゲイ・ハーデン

出展:[映画レビューとかのブログ]

デイヴの妻。

ケイティの死体が発見される前夜に、夫デイヴが血まみれで帰宅した際、興奮状態のデイヴを優しくなだめていた。

翌日、ケイティが殺されたことが判明し、デイヴが犯人ではないかという疑いを持つようになる。

次第に様子がおかしくなっていくデイヴに恐怖を感じ、ジミーにすべてを打ち明けてしまう。

アナベス・マーカム:ローラ・リニー

出展:[映画レビューとかのブログ]

ジミーの妻。

ジミーとの間に3人の子供を授かっており、ケイティとは血の繋がりはないが、実の娘と変わらぬ愛情で接していた様子。

ケイティが殺されたときもジミーと同様、ひどいショックを受けている。

ジミーの過去も現在も熟知しているようで、目立った活躍は見られないものの、本作品の重要なキーパーソンである。

ケイティ・マーカム:エミー・ロッサム

出展:[Ciatr]

ジミーと前妻との間に生まれた娘で、若干19歳にして何者かに殺害されてしまう。

事件前夜には、町のバーで友人たちと騒いでいる様子をデイヴに目撃されている。

実はケイティは、家族には秘密で恋人と町を出る計画を立てていた。

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スタッフ

出展:[我想一個人映画美的女人blog]

監督:クリント・イーストウッド

感想

出展:[寄り道カフェ]

数々のヒット作を手掛けてきたクリント・イーストウッド監督作品ということと、豪華キャスティングということも相まって、期待度が高い作品でした。

脇役にも有名どころ且つ演技はを揃えているので、観て損をするといったことは無い作品だと自信を持って言えます!

ストーリー自体は、一般的なミステリーですが、それに「幼馴染」「過去のとある事件」「現在」というワードが良いスパイスとなっていて、観ていてゾワゾワさせるような演出が素晴らしかったです。

何より、やはりメインのキャスト3人の演技力が素晴らしいし、格好良いことが魅力でしょうか。

『アイ・アム・サム』でのショーン・ペンしか知らない方が見たら、その真逆すぎる役柄と演技力の高さに驚かされること間違いナシです!

ティム・ロビンスが演じるデイヴは、過去にトラウマを持っているという難しい役どころでしたが、デイヴの心の闇を繊細に演じており、不気味さに息をのむほどでした。

ケヴィン・ベーコンの苦悩している様子や鋭い視線もグッと引き寄せられましたし、すごくハンサム!!

出展:[DSコラム]

ミステリーの良さには精神的な恐怖感がそのひとつに挙がるのかな、と思うのですが、この作品はその精神的な恐怖に息をのむようなストーリーです。

これほどまでにリアリティーを持っているのは、やはりクリント・イーストウッドの監督力かなと感じました。

彼の特徴として、キャストのアップシーンが多いという点がありますが、それも表情や息遣いなどが伝わってくる良い演出だと思います。

かつてハリウッド俳優としてその名を世界に轟かせただけあって、役者の演技力を際立たせることや、映し方に長けているのだと思いました。

ストーリー展開がスローペースで、観ている人もキャラクターと同じように感情移入できるという部分もあり、非常に良かったと思います。

結末には、それまで味わっていた恐怖とは別の恐怖が待っています。

これは観てのお楽しみということで・・・。

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