出典:[MOVIE TITLE STILLS COLLECTION]
いわずと知れた、オードリー・ヘップバーンの代表作。幻想を追うことをやめ、現実を生きることを決意する女性を描いた文学的な映画。
映画冒頭、ティファニーのショーウィンドウを見ながら、コーヒーとクロワッサンを食べる、ブラックドレスのオードリー・ヘップバーンはあまりにも有名です。
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あらすじ
1960年代アメリカ・ニューヨーク。夜明けの五番街。
ブラックドレスに身を包んだホリー・ゴライトリーはティファニーのショーウィンドウを見ながらコーヒーとクロワッサンの朝食を取ります。
定職に就かず、パーティーやデート、麻薬売買で刑務所に収監中のマフィアのボスとの面会と何やら危なっかしい仕事で生計を立てているホリー。
そんなホリーの住むアパートに、ある日、新しい住人が引っ越してきます。
売れない小説家ポール・バージャクです。
パトロンであり不倫相手でもある人妻の2Eの援助で、ホリーの上の部屋に越してきたのでした。
鞄の中にしまわれた電話、名もなき飼い猫、家具らしい家具のない部屋。
ポールは少し変わったホリーに興味を抱きます。
一方、ホリーもどこか兄フレッドに似ているポールに親近感を覚えていました。
深夜、パーティー会場から部屋の外までついてくるしつこい男に辟易したホリーは、静けさを求め、
非常階段を上り、ポールを訪ねます。
たわいもないおしゃべり。
お金を貯め、従軍中の兄を呼び戻し、2人でメキシコで暮らすのが夢だと話すホリー。
しかし、ポールが過去に深入りしようとすると、お節介は結構だと手のひらを返すように部屋を出ていってしまいました。
翌日、昨日の態度を恥じたホリーは、謝罪の意を込めてポールをホームパーティーへ招待します。
たくさんの人で溢れかえるホリーの部屋。
そこへホリーの知り合いでモデルのメグ・ワイルドが男性二人を連れてやってきます。美男子のホセには全く興味を示さず、となりの大富豪ラスティーに興味心身のホリーは、そのまま2人で部屋を抜け出します。
その直後、騒音に業を煮やしたアパートの住人より、警察が呼ばれパーティーはお開きに。
パーティーから数日後のある日。
久々にポールのもとを訪ねた2Eは、窓の外に不審な男がいることを伝えます。
2Eの夫が雇った探偵かと疑ったポールは男の正体を確かめることに。
なんでもない顔をして話しかけながら、相手を探るポール。
しばらく一緒にあるき、ベンチに座る2人。
男は、ポールにホリーの移った写真を見せ、彼女の本名はルラメー・ゴライトリーで、自分はドク・ゴライトリーと名乗り、夫であることを明かします。
ドクはポール相手に、身の上話を聞かせます。
結婚したのは、ホリーが14歳の時で、それまで平和に暮らしていたこと。
突然彼女が家出をし、みんな悲しんでいること。
加えて、彼女の兄フレッドが近々除隊するため、また一緒に暮らそうと彼女を迎えに来たのだと話します。
アパートに帰ったポールは、ドクのことを話しますが、ホリーはもうすでに離婚したつもりであり、一緒に帰るつもりはないと、涙ながらにドクを見送ります。
翌日、ポールは短編小説が売れたことホリーに報告しにいきます。
お祝いに、今までしたことのないことを2人で楽しもう。
そう決めた2人は、ニュヨーク5番街のティファニーでおもちゃの指輪に文字を刻んでもらい、デートを楽しみます。
この数日で、距離が縮まったことに喜ぶポールは、2Eと別れティファニーで指輪を受け取り彼女の元へ。
図書館で勉強をする彼女を意外に思いつつ話しかけると、なんとホリーは以前パーティーで知り合った南米の大富豪ホセと結婚すべく、勉強に励んでいたのでした。
ショックからポールはホリーに怒りをぶつけ、図書館から足場やに去っていきます。
そんなポールはお構いなしに、デートを楽しんで帰宅したホリーとホセ。
しかし、玄関前の電報を読んだ瞬間、ホリーが泣きわめき始めます。
びっくりして駆けつけたポールが何事かと問いただしたところ、ホリーが握りしめていた電報に気づき、兄フレッドが事故死した事実をしります。
室内で暴れまわるホリーをなんとかベッドで寝かせたポール。
あとをホセに頼み、足早に自分の部屋へと引き上げます。
それから数か月後、あれからアパートを出たポールは久々にホリーの元を訪ねます。
以前とは打って変わり、物があふれている室内。
急に連絡をよこしたことを不思議に思っていると、ホセとの結婚が決まり、近々リオへ引っ越すと告げられます。
ポールにふるまうべく、手料理を作っていたホリーですが、圧力鍋は爆発。
手料理は台無し。
外でニューヨーク最後の食事をしようと提案したポールは、ホリーをつれレストランへ向かいます。
過去のことをわすれ、穏やかな時間を過ごした2人。
しかし、楽しい時間は突然に終焉を迎えます。
帰宅した2人を待ちかまえていたのは、麻薬科の刑事たち。
ホリーは、麻薬密輸に加担したとして、連行されてしまいます‥。
キャスト
ホリー・ゴライトリー
本名を捨て、自由にその日暮らしを続けるコールガール。ティファニーが好き。
パーティーでも拭えない空虚感に苛まれた日は、ショーウィンドウを見ながらクロワッサンとコーヒーの朝食を取ることを日課にしている。
何事にも誰にも縛られたくないと考えており、飼い猫にも名前を付けず、殺風景な部屋に暮らし、過干渉を嫌う。
ポール・バージャク
出典:[REVIEWING ALL 56 DISNEY ANIMATED FILMS AND MORE]
ホリーと同じアパートに越してきた、売れない小説家。
パトロン兼不倫相手の2Eに養われている。一風変わったホリーに興味を抱き、次第に好意を持つ。
ドク・ゴライトリー
ホリーの夫。家出をした彼女を心配し、探し当て、迎えに来る優しい人物。離婚後も兄フレッドの事故死を電報で伝える。
見どころ
衣装、靴、アクセサリーから家具に至るまで、全てがハイセンスな映画です。
冒頭のオードリーヘップバーン演じるホリーのブラックドレスはあまりにも有名ですが、それ以外もハイセンスなファッションばかり。
シンプルな黒のドレスに黒のヒール。さらに黒の帽子。
そこに付けられた、あるたびになびく、長いブラウンのリボンが目を奪います。
そうかと思えば、ビビッドなピンクのカクテルドレスも。
ただし、この鮮やかなピンクはもう、オードリー・ヘップバーンだからこそできるファんションな気もします。
一方でドレス以外の姿も、やっぱりハイセンスです。
ジバンシィの衣装に身を包んだオードリーを観賞するのも一興ですね。
感想
よくよく見ると、先進的な女性の多い映画だなというのが第一印象です。
主人公のホリーは勿論、脇役とはいえ、ポールのパトロン2Eもどこか現代に通じる、パワフルで前向きな女性だなと思いました。
他の相手に心変わりした相手を、休暇だと思って旅行に行っておいでと小切手まで渡して送りだすとは、恐ろしいほどの器です。
別れを切り出した相手への余裕ある態度など、最近の映画でこそ別段珍しい人物設定ではないのかもしれませんが、ホリーの仕打ちに怒りをあらわにするポールや面倒事が発覚するや置手紙で退散するホセなど、同時代の男性とは対照的で、とても目を引きます。
ホリーとて、やんごとなき事情があったとはいえ、14歳にして結婚し家庭へ。
方法はどうあれ、女性として当たり前のように思われた運命から、身一つで飛び出し、さらに最終的には現実逃避の女の子ではなく、名実ともに一皮むけた大人の女性に飛躍を遂げます。
服装や言葉遣いなどはまだまだレトロクラシックであるものの、それらが内包する女性たちの精神はとても現代的です。
むしろ、クラシカルな物腰、服装、言葉遣いがより一層、女性たちの一足先のモダンな精神を際立たせている映画でした。
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