出典:TUTAYA

映画「リトルフォレスト」は、「夏」、「秋」、「冬」、「春」の4部作となっています。原作は五十嵐大介による漫画で、大自然に囲まれた集落で自給自足の一人暮らしをする女性のお話。そこに出てくる人たちは温かく、大自然の風景は偉大で、出てくる料理はとっても美味しそう。心がほっこりする映画です。

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あらすじ

”小森”は東北地方のとある小さな集落。大型スーパーなどはなく、ちょっとした買い物なら、役場のある農協の小さな商店がある。いち子はこの”小森”で、自給自足をしながら一人で暮らしている。

長雨の晴れ間に峠から見下ろすと、小森は沈んで見える。土にたっぷりと含まれた水蒸気が激しく蒸気し続ける。”小森”は盆地の底。山の水蒸気も流れ込み、湿度が高まっていく。

1st dishー湿度100%に近い”小森”の夏は、ヒレをつけたら泳げそうな程。何日も干しても洗濯物は乾かず、室内も湿気だらけで、ジャム用の木べらもカビだらけ。そこでいち子は薪ストーブで乾燥させることにした。でも、ただ温めるだけではしゃくだからとパンを作り始める。

2nd dishー田んぼの雑草を器具を使って、浮かせて取る。ジメジメと暑い中とアブが飛び交うのにうんざりするいち子。「米サワーを作るか!」蒸し風呂の様な草刈りの後に、冷たい米サワーは甘くて何杯でも飲めてしまう。分校の1年後輩のユウ太も呼んで、一緒に飲んだりもする。

3rd dishーいち子は農作業帰りに、グミの木になる実でジャムを作ってみようと考える。グミの実の若い実は渋くて酸っぱい。おいしいものは他にもたくさんあったので、グミの実は放って置かれて地面で腐っていることが多かった。いち子は昔、しばらく都会で暮らしていた時期があった。その時付き合っていた彼とグミの木を見つけ実を取ろうとしていた思い出を回想する。その彼とダメになって、”小森”に戻って来たいち子は、実がなるけど腐るだけのグミの実を見てやるせなくなった。そして、その頃の彼に作ってあげるつもりでグミの実のジャムを作る。

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4th dishーいち子の家では、ウスターソースもヌテラも母の福子自家製のもので、いち子は外で売っているものを全く知らなかった。大人になって、スーパーで売っていることを知り、ヌテラに関してはそんなものを知っている母を感心する程だった。

5th dishーいち子の家は沢と森と田んぼに囲まれた家。川沿いに生えたミズはミズとろろにして食べると食欲が増す。そしてその季節になると、いち子の家には夜の訪問者も絶えない。そして養魚場のイワナをキャンプ場に移す日雇いの時期、ユウ太も一緒になった。そして新鮮なイワナの塩焼きと味噌汁をご馳走になる。ユウ太も一度都会に出て”小森”へ戻ってきた一人。どうして戻って来たのかといち子は問うが、ユウ太の答えは「他人に殺させておいて、殺し方に文句をつけるような、そんな人生を送りたくないなって思う。」ということだった。

6th dishー”小森”は湿気が多く、トマトが育ちにくい。そのため多くの農家ではビニールハウスを使って育てている。いち子はトマトが大好きで、夏の食材には欠かせないものだったが、ビニールハウスを使うことに抵抗があった。”小森”に居座る覚悟が持てないからだ。そして、いち子は育てたトマトで自家製ホールトマトを作る。

出典:CSLBOOK

1st dishー田んぼへの道すがら、なんとなくアケビの実を探し始めるのは、稲刈りの段取りを決め始める時期。緑色だったアケビの実が、ふっくら紫色にぱっくり開いた時が食べごろ。幼い頃からの友達のキッコと実を食べる。いち子は食べ終わった実の皮で料理をしてみることに。

2nd dishー稲刈りの時期、川の道沿いに落ちているクルミを集めるのは動物たちとの競争。集めたくるみを使って、いち子はくるみの炊き込みご飯を作ってみる。

3rd dishーいち子はユウ太とキャンプ場の釣り堀でシーズンオフの1000円でイワナ釣り放題をやる。それで南蛮付けを作ってみようと考える。

4th dishー木々が色つく頃、集落では栗の渋皮煮が流行った。仕掛け人はキャンプ場の人とそこに入り浸っているユウ太。そこから、口コミが口コミを呼び集落の人々はお互いの家の渋皮煮を食べさせ合う。いち子も早速、自分の渋皮煮を作ってみる。

5th dishー冬を前にジャガイモやサツマイモを早く収穫して、保存をする。サツマイモは干して、ストーブで焼いて食べる。そして、合鴨農法のために飼われていた合鴨を絞めるために呼ばれたいち子。お手伝いでもらった合鴨を使って料理。

6th dishー「人参はセリ科だから」と間引きを怠るズボラの母を思い出すいち子。ズボラとは言え、母のシチューとほうれん草のソテーは美味しかった。自分で作るようになるまで、野菜炒めの歯ごたえが母が作るのと違うのがわかった。同じ工程なのになぜか?ズボラな母でも、実は野菜炒めを作る時に一手間を加えていたことに気づく。

家にある日、郵便屋さんが来た。「手紙も来てるよ」と渡された差出人は、出て行ったきりの母・福子からだった。。。。。

ー冬・春編へつづく、、、、

出典:http://www.yatsuda.com/blah/?p=2898

キャスト

いち子:橋本愛

出典:映画.com

母親の応募がきっかけのオーディションでグランプリを受賞し芸能界デビュー。その後、ファッションモデル、女優として活動しています。今作では、主人公いち子役を演じており、農作業や料理をしている姿が素敵です。

キッコ:松岡茉優

出典:エキサイト

2008年テレビ東京「おはスタ」でおはガールとして出演したのが芸能界本格デビュー。その後、数多くの映画やテレビドラマに出演し、注目されている若手女優の一人です。今作では、秋編からいち子の親友役として登場しています。二人の友情と仲良さそうな雰囲気がとてもいいです。

ユウ太:三浦貴大

出典:エキサイト

父は俳優の三浦友和、母は元歌手の山口百恵と2大スターの両親を持つ期待の俳優さんです。色々な役をこなす実力派で、今作では自分の意思をしっかりもった若者を演じており、芯の強い印象を受けました。

福子:桐島かれん

出典:www.oricon.co.jp

モデル、歌手、女優、タレントでありインテリアショップのオーナーでもある多彩な方です。本作では、いち子の母役を演じており、ズボラだけど格好いいお母さんを演じています。

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感想

この作品は、東北地方の大自然の風景がとにかく癒される要素の一つです。そして、作品に出てくる料理の数々はとても美味しそうで、新鮮な野菜などを見ていると自家栽培をしてみたくもなります。スローライフの生活をみていると、こっちもほっこりした気持ちになれてとても素敵な映画だと思います。

今回、夏・秋編を紹介しましたが、実は冬・春編がこれからもっと面白くなってくるところです。母・福子がどうしていなくなってしまったのか。”小森”に戻ってきたことに気持ちの整理がまだつかないいち子がその後どうするのか、気になった方は是非続きもご覧になってみてください。もちろん、お料理もいろいろ出てきます。

最後までお付合いいただきありがとうございました。

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