出展:[紅茶屋ロンド]

作家・演出・監督などで、日本のバラエティー界には欠かすことのできない福田雄一監督によるコメディー映画。

この物語は福田監督が座長を務める「劇団ブラボーカンパニー」が2006年12月に初演した戯曲で、本作品はそれの映画化に当たります。

キャストには、『勇者ヨシヒコ』でお馴染みの山田孝之、ムロツヨシ、佐藤二朗。

その他に、山本裕典を始めとする二枚目若手俳優が共演し、福田監督の手により珍しい一面を観ることができます。

また、ヒロイン役にはロングヘアーが懐かしい戸田恵梨香が出演しています。

真面目におバカなことをしている姿が笑いをそそる作品です!

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あらすじ

クリスマスが近づいたある日。

自信過剰の勘違い男・杉本のもとに一通の手紙が届いた。

それは、夏にアルバイトをしていた茨城県大洗の海の家「江の島」で出会った、マドンナ・江里子からの手紙だった。

「イヴの夜にあの海の家で会いたい」と書かれており、杉本は浮足立って海の家へ向かった。

しかし何故かそこには、海の家で働いており同じ手紙を受け取った松山・仁科・猫田・マスターを含む、4人の男たちが集まっていた。

そして遅れて到着した杉本が加わり、 5人の男たちは「自分こそが本命!」と信じて、熾烈なアピール合戦を始める。

そこへ突如、弁護士・関口が現れて事態を収拾しようとする。

しかし、関口も江里子への恋心に気付いてしまい、男たちの本命を争うバトルはヒートアップする。

更には遅刻して来た林も加わって・・・。

7人の男たちの江里子をめぐるバトルの行方は果たしてどうなるのか!?

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キャスト

杉本:山田孝之

出展:[CinemaCafe.net]

「カンチガイ・ストーカー」

あまりにも自信過剰すぎて、ストーカー癖がある。

イヴの夜には身なりをきちんと整えているが、海の家でバイトをしていた当時は無精ひげにボサボサの髪という怪しい風貌であった。

松山:山本裕典

出展:[Go ahead]

「オクテ・サメマニア」

サメの研究に熱心な大学生。

恋愛となると奥手だが、いざという時は策士となり、江里子へのアプローチにも十分に作戦を練って挑んでいた。

猫田:ムロツヨシ

出展:[ブンロク]

「浮気・命」

自他共に認めるモテナイ男で、彼女がいるにも関わらず浮気願望が強い。

この日も彼女に嘘をついて海の家に訪れており、あわよくば江里子と恋仲になろうとしている。

仁科:小柳友

出展:[ぴくちゃあ通信]

「ハイテンション・バカ」

どんなボケでも拾うツッコミキャラで、常にハイテンションなお調子者。

一番まともそうに振る舞っているが、実は・・・。

林:白石隼也

出展:[サイゾーウーマン]

「天然・カラ回り」

何をやっても空回りの天然キャラで小心者で、みんなからいじられる役まわり。

遅れて到着し、みんなに衝撃の事実を打ち明け始める。

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関口:安田顕

出展:[WONDER-LIFE]

「バツイチ・ミーハー弁護士」

謎の登場から華麗なる事情聴取を始める謎の弁護士。

会話に加わるうちに、なぜか恋のライバルに参戦し男達のアピール合戦に参戦する。

 

マスター:佐藤二朗

出展:[ORICONスタイル]

「ちょい悪?オヤジ」

おしゃべりで秘密を守れない海の家の店主。

みんなのまとめ役。

傍観者を演じているが、マスターも実は恋のライバルであった。

 

江里子:戸田恵梨香

出展:[moviecollection]

「マドンナ」

みんなが憧れるマドンナ的存在で、今回の争いの原因となった人物。

なぜか全員に同じ内容の手紙を出して、イヴの夜に海の家へ呼び寄せた。

男たちの話によると、全員と良い雰囲気になっていたようだが、実際は・・・?

 

スタッフ

出展:[LiveDoor News]

監督・脚本:福田雄一

撮影監督:中山光一

撮影:高野稔弘

美術:小泉博康

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感想

出展:[映画批評〇×]

福田監督による作品はいつもシュールで面白く拝見していましたが、本作品も福田マジックによってキャスト陣が大真面目にコミカル描かれている様が面白い作品でした。

山田孝之を始めとする「勇者ヨシヒコシリーズ」メンバーの面白さと、監督と息が合っている雰囲気が伝わってきます。

いわゆるイケメン俳優たちの三枚目キャラという設定も、「こんな役もやれるんだ!」と思わせてくれて、とても楽しめました。

出展:[佐藤秀の徒然幻視録]

一見、イケメンに見える彼らですが、どんどんストーリーを進めるにつれて本当の姿が露になります。

それが笑ってしまうぐらいに、全員が揃ってモテナイ男たちなのです(笑)

みんながマドンナ・江里子の本命であることをアピールするのですが、負けたくない&男の見栄でそれぞれ話を作り替えています。

それが「実際にこういう奴いる!」と思わせて、笑えます!

映画の始まりから終わりまでを海の家「江ノ島」内での役者の喋りのみで展開されていくので、映像に華やかさはあまりありませんが、十分楽しめる作品だと思いました。

福田監督作品がお好きでしたら、きっとお気に召す内容だと思います。

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