出展:[Yahoo!映画]
1922年に書かれたF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説をもとに映画化されました。
デヴィッド・フィンチャー監督と主演のブラッド・ピットの二人にとって、『セブン』『ファイト・クラブ』に続くコンビ作品となっています。
80代で生まれ、徐々に若返っていく男「ベンジャミン・バトン」の数奇な運命が描かれている本作品は、誰とも違う、けれどいろいろなことを考えさせられるような「人生」がテーマの物語です。
主人公のベンジャミン・バトンを演じるのはブラッド・ピット。共演には『バベル』でもブラッド・ピットと顔を合わせたケイト・ブランシェットと、見た目も華やかなキャスティングです。
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あらすじ
2005年、ハリケーンが接近中のニューオーリンズ。
病院で死の床に伏している老女デイジーは、娘キャロラインにある日記帳を自分に読み聞かせるよう求める。
その日記帳には、ベンジャミン・バトンという男の人生が綴られていた。
1918年のニューオーリンズ。
第一次世界大戦が終わった日の夜、生まれたばかりの赤ん坊がある老人施設の前に置き去りにされていた。
施設を経営する妻クイニーと夫ティジーの黒人夫婦は、赤ん坊を拾い上げる。
赤ん坊を見て夫婦は驚いた。
まるで老人のような姿をしていたのだ。
キャスト
ベンジャミン・バトン:ブラッド・ピット(山寺宏一)
出展:[Yahoo!映画]
年齢を重ねるごとに若返るという数奇な人生を歩む本作品の主人公。
拾われた老人施設で育ち、デイジーと運命的な出会いをする。
17歳が終わる頃、世界を知るために船に乗って旅に出ることを決意する。
ベンジャミンはこの船旅で、船乗りとして働き、滞在したホテルで人妻と恋をし、そして切ない別れを経験する。
26歳にニューオーリンズへ戻り、成長したデイジーと再会する。
デイジー・フューラー:ケイト・ブランシェット(塩田朋子)
出展:[シネマのある生活〜とウダウダな日々]
ベンジャミンが育った老人施設に在籍者の孫。
施設に遊びに来た際に、ベンジャミンと運命的な出会いをする。
ベンジャミンが旅立つ時には別れを悲しんでおり、旅先から葉書を送ってもらう約束をする。
ベンジャミンが帰還する頃、デイジーはバレエダンサーの夢を叶えるべく奮闘していた。
しかし、成長するに連れてすっかり都会っ子になっており、ベンジャミンとすれ違いを重ねてしまう。
クイニー:タラジ・P・ヘンソン(松熊つる松)
ベンジャミンが捨てられていた老人施設を営んでいる。
子供に恵まれなかった為、ベンジャミンを特別に感じ育て上げる。
とても優しく、たくましい女性。
ティジー:マハーシャラルハズバズ・アリ(西嶋陽一)
出展:[wikipedia]
クイニーの夫で、一緒に老人施設を営んでいる。
当初、クイニーがベンジャミンを育てることに反対していた。
演じたマハーシャラルハズバズは、全米映画俳優組合賞のアウトスタンディング演技賞にノミネートされた。
マイク船長:ジャレッド・ハリス(稲葉実)
出展:[wikipedia]
ベンジャミンが乗る船の船長。
世間知らずのベンジャミンに、様々なことを教えてくれる人物。
キャロライン・フューラー:ジュリア・オーモンド(八十川真由野)
出展:[シネマトゥデイ]
デイジーの娘。
デイジーの死の間際に、日記を読んでくれと頼まれ読み進める。
しかしそこには、今まで知りもしなかった真実が書かれていた。
スタッフ
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:エリック・ロス
原案:エリック・ロス、ロビン・スウィコード
原作:F・スコット・フィッツジェラルド
感想
出展:[danceの映画道楽 煩悩ブログ]
初めてこの映画を知った時、「年を取るごとに若返る」という設定にとても興味が惹かれました。
老いずに若返るだなんて素晴らしい!と思いましたが、映画を観進めていくと、それが故のベンジャミンの苦労・苦悩が分かります。
自分だったら、周りと一人だけ違うということでかなり思い悩んでしまうだろうなと思いながら観ていました。
しかし、ベンジャミンは自分の数奇な人生をしっかりと受け止めて生きており、その姿がとても頼もしいのです。
何か特別な感性を持っているようで、独特な雰囲気に惹かれるデイジーもまた、素敵で魅力的な少女です。
出展:[the three under]
ベンジャミンとデイジーが成長し、再び再会してから物語が大きく動き出すのですが、ケイト・ブランシェットの美しさが輝いています。
公園でのバレエシーンが、会わない期間に変わったデイジーと変わらぬベンジャミンの温度差を感じられるような儚さで、とても良いシーンだったと思います。
その後二人は結ばれますが、ベンジャミンはやはり自分の人生をしっかりと受け止めていました。
また、そんなベンジャミンを愛したデイジーにも、その決意がありました。
人を愛することや「人生とは?」ということを、もう一度改めて考えさせられるようなファンタジー映画だったと思います。
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