まずこの映画は単なる覗き(官能)の映画ではないことを知っていただきたいのです。
今の時代、PCの遠隔操作やフィッシング詐欺、SNSでの成りすましといった問題が発生していますね。
現代のネット社会という、“今そこにある危機”を斬新な演出でクローズアップしたサスペンス・スリラーなのです。
実際、見る前はただの『B級映画』だと思っていました。
そんな気持ちをひっくり返すくらい、新しく、引き込まれる作品です。
「そのワンクリックで、あなたの人生は破滅する。」
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ブラック・ハッカー:あらすじ
『人気女優ジル』のファンサイトを運営している『ニック・チェンバース』。
ある日、映画のプロモーションでジルとディナーを共にする権利を獲得する。
楽しみと緊張の中、滞在しているホテルで映画のイベントのネット生中継を楽しんでいると、ディナーの担当者『コード』と名乗る男から「ジルのわがままでコンテストとディナーは中止になった」と告げられる。
しかしお詫びにと、コードはニックのPCに、あるURLを送ってくる。
そのURLをクリックするとPC画面には、ジルとエージェントの『トニー』が密会しているホテルが映し出された。
慌てふためくニック、しかも同じホテルで部屋は向かいだ。
だがなぜかPCに映し出される映像から目が離せないでいた。
異変に気が付いたトニーがニックの部屋に入ってくるとコードはスタンガンで気絶させ拘束するよう指示し、その映像をネタにニックを脅迫し、その場から逃げるよう指示される。
『ニック』・『コード』・『ジル』のPC画面越しのサスペンスが展開されていく……
メインキャスト
ニック・チェンバース – イライジャ・ウッド(野島裕史)
ジルの追っかけサイトを運営する平凡な青年。
皆さんご存知の『ロード・オブ・ザ・リング』のフロド・バギンズ役で有名に。
彼の演技があるからこそこの映画は、映画として成立しています。
2002年にハーバード大学の新聞部より、史上最も偉大な俳優の一人として賞賛。
2004年にはサターン賞主演男優賞を受賞。
ジル・ゴダード – サーシャ・グレイ(樋口あかり)
出典:[DEATH IN VEGAS – TRANSMISSION]
この世界での人気女優。
なんとですね、この方元ポルノ女優として活躍されていました。
なんか色々と納得です。
しかも2008年にはアダルト界のオスカーと呼ばれるAVN年間最優秀主演女優賞を史上最年少で受賞しています!!
さらには、その人気はポルノ業界だけには留まらず、アパレル・ブランド「American Apparel」の広告モデルスマッシング・パンプキンズの『スーパークライスト』ザ・ルーツの『バースデイ・ガール』のPVに出演するなど、ロック・スターからも愛されているそうです。
その後、2010年にポルノ業界を去り、現在に至るわけですね。
謎の男(コード) – ニール・マスケル(志村知幸)
ニックを罠にはめたハッカー。
正直、彼についての情報が少なすぎる。
ニールマスケル
1976年イギリスロンドン出身
たったこれだけですよ…
この映画での彼はとても重要な立ち位置なのです、終始謎に包まれ主人公を操っていきます。
彼の演技は、いい意味で気持ち悪く、凶悪で、なおかつ必ず存在しているというリアル感。
素晴らしかったです。
ネバダ – ?(山岸治雄): 数々の事件を起こしている謎の有名ハッカー。
正体不明
制作スタッフ
監督・脚本
ナチョ・ビガロンド
製作
ベレン・アティエンサ
メルセデス・ガメロ
エンリケ・ロペス・ラビニュ
ミケル・レハルサ
製作総指揮
ナイカリ・イピニャ
リカルド・ガルシア・アローホ
イライジャ・ウッド
ジョシュ・C・ウォーラー
ダニエル・ノア
ギャレット・バッシュ
パウ・ブルネット
撮影
ヨン・D・ドミンゲス
編集
ベルナ・ビラプラーナ
セルヒオ・ロサス
音楽
ホルヘ・マガス
監督ナチョ・ビガロンド
この方が、この作品を手掛けたナチョ・ビガロンド監督です。
以下ナチョ・ビガロンド監督のインタビューコメントを抜粋します。
「プロデューサーたちに、インターネットがスクリーンで重要な役割を果たす映画を作るよう依頼されたんだ」
「僕がやりたかったことのひとつは、危険にさらされている若い女性を登場人物として使うことだった。それは古くからの伝統だが、僕は今までとは違う、もっと想像力に富んだ方法で使おうと思ったんだ」
「今の状況はエキサイティングだけど、倫理観はいつもクリアな訳じゃない。例えば有名女優のプライベート写真が流出した時、流出は被害者自身の責任だと、指摘する一部の人々や、一部のメディアさえあった。とても悲しいことだ」
「観客には、はらはらして驚いてほしいね。映画が観客の心にいきいきと残って、見た後も映画について話し合ってもらいたい。映画を楽しんでもらって、いろんな議論が広がることを期待しています」
リッチー – ナチョ・ビガロンド(米田基裕)
ジルの新作映画の監督。
自身も作品の中に、しかも監督役。
こういう小ネタって知った時にうれしいですね。
見どころ
この作品の一番の見どころはやはり斬新な映像方法。
PC画面のなかで物語が繰り広げられていくのですが、その小さなウインドウの中にこれでもか!というくらい緊張・恐怖・怒りが込められていてこんな形の臨場感ある作品は見たことがありませんでした。
感想
以下ネタバレを含みます。
もう最初のニックがクリックした瞬間からノンストップで繰り広げられる作品でした。
色々と書いてきましたが、やはり『面白い』の一言に尽きますね。
映像もそうですが、やはりイライジャ・ウッドの演技がすごい!だって完全にオタクキャラなんですよ。
そのキャラクターが役1時間30分のあいだでどんどん変化していくんです。
ここまでいいことしか書いてないですが、最後のシーンだけは少し物足りなさが残りましたね。
全体を通してみれば凄くいい作品なのですが、途中が燃え上がりすぎて、火が消えちゃった感じ…
そこが少し残念でした。
ですが、やはりおすすめしたい作品には違いありません。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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