出典:https://cragycloud.com/blog-entry-989.html

 

『8人の女たち』『幸せの雨傘』『ぼくを葬る』などで有名な、フランスの気鋭監督フランソワ・オゾンによるミステリー映画。

フランソワ・オゾン作品ではお馴染みである実力派女優、リュディヴィーヌ・サニエと、シャーロット・ランプリングを主役に迎えて贈るこの作品は、

サニエの若く挑発的な魅力と、ランプリングの艶やかさの調和が素晴らしい一本となっています。

この物語の概要は一言では言い表せない、なんとも不思議なのですが、監督はこの映画のインタビューでこのようにコメントしています。

「次々と多くの映画を作り続けて、その想像力の源を聞かれることが多かったので、それに答えるため」

映画を見終わった後になら、監督の言葉の意味が理解できると思います。

フランソワ・オゾンの世界観に引き込まれてみてください。

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あらすじ

中年の非社交的なイギリスの女性推理作家「サラ」。

彼女は評判高い現役の作家であるが、創作活動はマンネリ気味で、出版社の社長「ジョン」に漠然とした不満をぶつけていた。

ジョンはそんなサラに、自分が所有するフランスにあるプール付き別荘で、気分を変えて新作の執筆をするようにと勧める。

南フランス山中リュベロンにある別荘に到着した彼女は、ジョンが後からやって来ることを密かに期待しつつ、静寂の中で執筆を始めた。

その夜、ジョンの娘だと名乗る「ジュリー」がやって来る。

ジュリーはサラの目の前で、何の躊躇も無く衣服を脱ぎ始め、全裸で枯葉の浮いたプールを泳ぎ始める。

サラは静寂を乱されたことに腹を立て、ジュリーと衝突してしまう。

しかし、次第にジュリーの振舞いに関心を持ち始めたサラは、執筆中の作品に並行し、仮題「ジュリー」を創作し始める。

ジュリーの日記を盗み読み、プールサイドに落ちていたジュリーの下着を自室へ拾い込んだりしながら、サラは執筆を進める。

そんなある日、ジュリーはサラの部屋を漁り、自身が題材らしき原稿の「ジュリー」を見つけてしまう。

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キャスト

サラ・モートン : シャーロット・ランプリング

出典:https://blogs.yahoo.co.jp/pana12xpod/32527055.html

推理小説家で人気作「ドーウェル警部」シリーズの著者。

老年期を前にして職業的にもスランプで、「殺人とか、捜査とか、もううんざり」「新人の相手ばかりして、私はほったらかし」と不満を口にする。

非社交的な性格で、地下鉄車内で向いの席に座ったファンに話しかけられても「人違いだ」と席を立ってしまったりする。

出版社の社長であるジョンとは、売れっ子作家と版元社長の関係だが、以前に男女の関係にあった。

 

サラ役のランプリングは今回の役作りにあたり、実在の女性推理作家のルース・レンデル、PD Jamesやパトリシア・ハイスミスを参考にしている。

その結果、1970年代で時間が止まったような、男性的でレズビアン的、夢想に溺れやすい傾向がサラには反映されている。

若い頃には美貌で鳴らしたものの、不振をかこち精神的にも鬱屈した時があるところなど、背景にある情動は重なるところが多いとする評がある。

また、”Sarah”は30年以上にわたって死因が自殺であることが伏せられていたランプリングの姉の名前である。

 

ジュリー:リュディヴィーヌ・サニエ

出典:https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12261143585.html

サラの出版社の社長の娘。

定職には就いておらず、「交通事故のため」という手術痕が上腹部正中にある。

サラとは対照的な自由奔放な性格である為、サラと衝突してしまう。

しかし、後に2人の距離は縮まり、ジュリーはサラに対して少しずつ心を開いていく。

 

演じたサニエの表現では「誰から見てもわかりやすいセックスシンボル」「下品の一歩手前で、いつも裸」らしい。

 

制作スタッフ

出典:https://eiga.com/news/20040406/16/

監督・脚本:フランソワ・オゾン

撮影:ヨニック・ルソー

音楽:フィリップ・ヨンビ

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感想

出典;https://ameblo.jp/shake56-55/entry-11287053355.html

 

フランソワ・オゾンの『8人の女たち』『幸せの雨傘』を観た後に今回の『スイミング・プール』を鑑賞したのですが、全く雰囲気の異なる作品で驚きました。

監督のコメントから、今回の映画のようにして物語が生まれてきたことが伺えるのですが、フランス屈指の監督というだけあって「さすが!」と思わせるような閃きとセンスだなと感じました。

彼の作品の中では比較的誰でも見やすいような内容になっていると思うのですが、いわゆる「ミステリー」という枠だけに留めておきたくはないと私は思っています。

この映画でフランソワ・オゾンは、解釈の自由を私たち鑑賞者に完全に委ねているような気がしたのです。

鑑賞後にじっくりと映画を振り返って考える、ということが自然とできてしまう、そんな映画でした。

 

出典:https://blogs.yahoo.co.jp/supershot1996/11695159.html

 

物語は淡々と進んでいるかのように思えますが、そこには不思議な空気が漂い、不気味さを感じるほどです。

サニエ演じるジュリーの自由奔放さも、影がある明るさで同情を誘うようですし、主人公のサラを演じるランプリングの威圧感は共演キャストを「脅されているのかと思った」と言わせるほど。

どのシーンを見ても、彼女の演技は素晴らしいの一言に尽きると思います。

最後までご覧いただきありがとうございましたm(__)m
 
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