脳内ポイズンベリーの感想と動画無料視聴方法

『人は誰でも頭の中に会議室を持っている！！』

「恋愛ショコラティエ」でも有名な水城せとな原作の漫画を、2015年に真木よう子主演で実写映画化。脳内会議のメンバーにも西島秀俊や吉田羊、神木隆之介など豪華俳優陣も出演。３０代の独身女性の大人の恋愛か、それとも本能的な恋愛かという色々な駆け引きを脳内で繰り広げている、ラブコメディ映画です。笑いだけでなく、感動的なシーンもあり、はたまた恋愛の心情にも共感できる、アラサー女性にオススメの作品です。

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あらすじ

30歳を目前にしているアラサー女子の櫻井いちこは、会社を辞めケータイ小説家として生計を建てていた。いちこは友人の川上礼子に誘われて行った飲み会で出会った年下のフリーター男子・早乙女亮一を駅のホームで偶然見つける。そして、彼女の頭の中では早乙女に声を掛けるかどうかを様々な感情たち５人（理性、ネガティブ、ポジティブ、衝動、記憶）が脳内会議を繰り広げていた。会議の結果、勇気を出して早乙女に声を掛け、一緒に電車に乗って帰ることになった。

電車の中でもいちこの頭の中では会議が炸裂され、５人の奮闘の末いちこは早乙女の家に掃除をしに行くことになった。だが、掃除を終えてその後どうするかとまたいちこの頭の中での会議は荒れてしまう。そして、彼女のキャパシティーが限界に来た時、脳内の５人の前に突如現れた黒い女（本能）によっていちこは暴走。早乙女に告白をし肉体関係を持つこととなる。翌朝、目覚めたいちこは一夜を共にしてしまった状況に焦り、逃げるようにその場を去っていった。

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数日後、友人の礼子の勧めでケータイ小説を書き続けていたいちこは、礼子の友人でもある編集者の越智宏彦に書籍化をすることを提案される。また、越智は早乙女の大学の同級生の兄であり、知り合いであった。いちこが打ち合わせを終えると、会社の外には早乙女が待っていて、そしてその場でいちこは早乙女と付き合うことになった。しかし、早乙女は脳内完結してしまうタイプの上、恋愛に対してルーズな所があり、いちこは彼の言動に翻弄されまくる。

そんな時に、小説の舞台となる鎌倉へ越智と下見に出掛けた先、いちこは越智に過去に結婚相手に裏切られた辛い話を打ち明けます。そして、越智から突然キスをされ、「結婚前提に付き合わないか」と告白をされます。年上の越智は、いい人で落ち着くけれど、イマイチ彼に対してドキドキ感を抱けないいちこ。そんな彼女の頭の中でも、『予測不可能なアート系年下男子との衝動的な恋愛』か、それとも『平凡で安定したメガネ系年上男子との結婚を意識した恋愛』か。どちらと一緒に居たいか、脳内会議は荒れに荒れます。

果たして、いちこの恋愛はどうなるのでしょうか。。。。。

キャスト

櫻井いちこ／黒い女（本能）：真木よう子

2014年に主演映画「さよなら渓谷」で第37回日本アカデミー賞最優秀主戦女優賞を受賞し、映画「そして父になる」で最優秀助演女優賞を受賞するなどの実力派女優。クールな役柄が多い彼女ですが、今作では見た目はクールでも中身はズルズルなアラサー女子を演じています。

吉田（理性）：西島秀俊

1992年テレビドラマ「はぐれ刑事純情派５」で俳優活動を開始し、現在まで映画、テレビドラマ出演など引っ張りだことの人気俳優さんです。今作では、櫻井いちこの脳内の１人で理性の役割をもち、会議の議長を務めるメガネ男子を演じています。刑事もののアクション系や真面目な役柄多い西島さんですが、真面目っぽいながらもコミカルな今作の役柄も、違った西島さんの印象が見所です。

池田（ネガティブ）：吉田羊

小劇場の舞台女優としてデビューし、2014年テレビドラマ「HERO」で映像での女優として知名度を上げ大ブレーク中の女優さんです。今作では、脳内メンバーのネガティブな役割として、会議では否定的な意見を炸裂します。吉田羊さんのクールな面かつ毒舌さが面白いところです。

石橋（ポジティブ）：神木隆之介

２歳の時から芸能界入りをし、子役デビュー。その後数多くのテレビドラマ、映画に出演し、俳優業だけでなく声優としても活躍している、実力派俳優です。今作では、脳内メンバーのポジティブの役割を演じており、神木くんの明るさがそのまま感じられます。ネガティブの池田とは意見の対立をしますが、ポジティブの彼の役割はとても重要なところが見所です。

ハトコ（衝動）：桜田ひより

出典：タレントパワーランキング

幼少期はモデルとして主に活動していたが、小学４年生の時にオーディションをきっかけに女優デビュー。今作では、脳内メンバーの衝動の役割を演じており、いちこが嬉しい、悲しいなどの感情を素直に表現するとても可愛らしい役柄です。

岸（記憶）：浅田和之

1987年に劇団に入団し、劇団解散後俳優として数多くの作品に出演している実力派俳優さんです。特技はパントマイムだそうで、チャップリンのような面影も感じられます。今作では脳内メンバーの記憶の役割を演じており、会議の議長を務め唯一会議内で冷静な一人です。コミカルな役柄を演じることが多い俳優さんなので、こちらも見所の一つです。

早乙女亮一：古川雄輝

約11年間を海外で過ごす帰国子女であり、慶應義塾大学のミスター慶應にも選出されたイケメンことイケメン。俳優としてホリプロの新人発掘オーディションをきっかけにデビュー。今作では、魅力的な年下男子を演じており、いちこを翻弄する姿はアラサー女子にはたまらないところだと思います。

越智宏彦：成河

出典：https://akiraxx.com/sonha-kekkonaite-kokuseki-wiki-4540

演劇活動を東京大学を中心に行っており、平成20年度文化庁主催の第63回文化庁芸術祭にて演劇部門新人賞を受賞、2011年に第18回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞するなどの実力派俳優。今作では、年上のメガネ男子で安定して平凡な役柄を演じています。

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感想

アラサー女子にとって、この作品は共感するところがてんこ盛りだと思います。30代は20代までのまだ将来を意識しない恋愛もありだし、かといって結婚適齢期を考えると安定した付き合いもしたいという想いはあると思います。特に、過去に結婚に失敗したなんていうトラウマがあれば尚更、恋愛に対して慎重になります。そんな女性の心情を脳内会議という形で、色々な感情が渦巻いている状況は自分もそう思ったと共感しつつ、見入ってしまいます。

逆にここまで会議させてくれる時間が自分にもあったらいいな〜なんて思ったりもしました。

あとは、ネタばれスレスレかもしれませんが、この映画は笑いだけでは終わりません。脳内会議が限界に達した時に、最終的にどうなっていしまうのか、その時にそれぞれの感情の役割の重要性が見えてきて、とても深いストーリーでもあります。

ただのラブコメディ映画ではありません。感動もありの、オススメ作品です。是非、ご覧になってみてください。